生姜の種を準備しよう！植え付け前に行う大切な３つのこと
我々の農園がある千葉県以北では、桜が満開のこの時期になると「そろそろ生姜の定植かな？」そんな気持ちに心が昂ります。
本日は“生姜栽培で植え付け前に行う大切なこと”と題して生姜の植え付けを行う前に準備しておきたいことをお伝えしていこうと思います。
生姜栽培の特徴
生姜は収穫する時期によって多くの味わいを楽しむことができます。
梅雨時期の７月から８月にかけては「葉生姜」を楽しみ秋が深まる10月下旬から11月中旬にかけて「新生姜」を収穫することができます。
そして収穫した新生姜を数ヶ月間寝かせて熟成することで辛み成分と栄養価が増した「日根生姜」として味わうことができます。
病害虫や乾燥に注意をする必要がありますが、上手に育てると種が6倍以上に育つこともあります。
生姜の栽培時期
全国の生姜栽培カレンダーは上記のとおりになりますが、あくまでも参考になります。昨今の気温変化における対応は必須となります。
我々の農園は中間地にあたるので、4月中旬から下旬に植え付けを行います。目安として地温１５℃くらいになった時期を植え付け時期とするのが良いでしょう
生姜栽培の方法【植え付けまで】
生姜栽培方法は植えつけ前の準備から始まり生育管理、雑草対策、灌水作業を行い収穫となります。
生姜の栽培方法その一「植えつけ前の準備」は次のような流れで行なっていきます
生姜栽培方法①土作り
生姜は排水性の良い有機質豊かで保湿性に優れた土壌でよく育ちます。
日当たり良好で肥沃な場所を定植地に選択して土作りを行います。
大きな面積で栽培される方はトラクターや管理機があると便利ですが、ご家庭で栽培される方は三本鍬や三角ホーなどで十分耕すことができます。
初めての作付け地であれば霜が降りる前に一度元肥を入れて30cm程度を耕しておきましょう。
その後は植えつけ予定日から14日前くらいに堆肥・石灰を入れて土を耕して準備を整えておきましょう。適正Phの目安は5.5〜6.0になりますので石灰のご使用には注意が必要です
元肥は使う資材によっても異なりますが、やや控えめで良いかと思います。生姜は成長する転機においてしっかり追肥を行なって育てます。
参考までにですが、私たちの農園では手作りの「乳酸菌もみ殻ぼかし」を生姜栽培には使用します。元肥で10aあたり400kg程度を使用して土作りを行なっています。
生姜栽培方法②種生姜の準備
土作りのタイミングで種ショウガが決まっていないと不安になります。
土作りより前に植えつけをする種ショウガを決めておくと良いでしょう。4月に入ると種苗店やホームセンターで販売されていると思います。ぜひ足を運んでみてください。
最近ですと食べチョクやポケットマルシェなどオンラインで種ショウガを販売している農家さんも増えています。
オンラインでチェックしてみるのも良いと思いますが、注意点があります。種いもによっては病気を誘発するようなものもありますので、まずは自分の目で状態をしっかりチェックして購入するのが良いでしょう。
その後の生育を左右する鍵となるのが種選びになりますので、良質な種選びをして下さい。表皮がみずみずしく、色艶良好・分球点となる芽のこぶがしっかりついた種ショウガを選ぶようにしてください。
生姜栽培方法③種わりと浴光育芽
植えつけまで最低１週間程度まえまでに購入した生姜の種が大きい場合は80gから200gの範囲くらいに種を割っておきましょう。
生姜の種わりに関する動画を以前作っておりますので気になる方は過去の動画も合わせてチェックしてみてください。
種をちょうど良いサイズに割ったら発芽を促すためそして太陽消毒も込めて生姜を3日ほど太陽に当てて乾燥させます。
上記動画の中でも作業様子をお届けしましたが、浴光育芽を行うことで、土の中に菌が入ることを防ぐことも期待できますし、生姜の種が目覚めて発芽を促す効果も期待できます。
本日のまとめ
著書の長男も畑にかけつけるほど大忙しな今日この頃ですが生姜栽培は本当に奥が深いです。
特に我々のように農薬・化学肥料を一切使用せずに育てるとなると病害虫との戦い、そして土作りの大切さに気付かされます。
今回は生姜を植えつける前にしておきたい大切なことをお伝えしてきましたがこれから植えつけをされる方の参考になれば幸いです。
次回は植えつけの様子を動画や記事でお伝えできればと思っておりますのでそちらも楽しみにしていただけると嬉しいです。
最後にちあきファームで育てたオーガニック野菜の購入は食べチョクからも出来ます。ぜひ気になる方は召し上がってみて下さい♪美味しいですよ！
