2023.01.13 じゃがいも栽培で大切な土作り 春野菜 Share Tweet Hatena Pocket feedly Pin it RSS 家庭菜園では、春一番に行うのが「じゃがいも」の植え付けではないでしょうか?じゃがいもは比較的簡単に育てることができる人気の野菜です。今回はじゃがいもを栽培する上でとても大切な土作りについて、実際に作業を行いながらご紹介していこうと思います。 じゃがいもの栽培に適した土は? 画像参照:photoac 家庭菜園でも人気のじゃがいもは、ビタミンCやカリウムなど豊富な栄養素を含み、保存がきく野菜として扱われる一方で、主食にもなりえる重要な食物として、家庭で活躍する食材の一つでもあります。そんなじゃがいもは、地下茎からわき芽がのびて、それが成長したもの。上手に育てるためには土作りの是非ができを大きく左右します。良い土とは、水はけ、水もちがよく、堆肥のような有機物を多く含んでいる土です。良い土の条件は、以下の7点1.根が十分に張れる2.通気性と排水性が良い3.保水性・保肥性に優れている4.適正な酸度(ph)である5.清潔である6.異物が混ざっていない7.微生物が多く含まれている上記7つを念頭においてじゃがいもに適した土を作っていきましょう じゃがいもの基本情報を把握して栽培エリアを選定 参考画像:ぱくたそ じゃがいもの土作りは、基本情報をしっかり抑えて、栽培エリアを決めることから始まります。他の作物との相性や連作障害がおきないように注意する必要もあるので、栽培データや栽培カレンダー、畝の幅や畝間などを理解して土作りに取り掛かると良いでしょう じゃがいもの栽培カレンダー じゃがいもの栽培は春作と秋作あり、年2回の栽培が可能です。栽培カレンダーを確認すると春作の場合寒冷地であれば、4月上旬から5月上旬までが植え付け時期となり、中間地であれば、2月下旬から3月下旬、暖地なら2月中旬から3月下旬となり収穫時期なども分かります。つまり、植え付けから収穫までの期間はそのエリアはじゃがいも栽培エリアになりますので管理が可能な場所を選ぶと良いでしょう じゃがいもの基本情報 じゃがいもはナス科の野菜になります。連作障害がある野菜でもあるので一度栽培した場所での栽培はあけましょう日照条件や生育適温を考慮して日当たりの良い場所を選ぶことも大切です。土壌酸度はph5.0〜6.0の中性が好ましいので苦土石灰や有機石灰を使用して調整すると良いでしょう じゃがいもの土作り_時期とやり方 プラソイラを装着したトラクターで耕起 ① 植え付けの1ヶ月前に耕す じゃがいもの土作りは、タネ芋の植え付け作業から逆算し、計画的に進める必要性があります。具体的には植え付けの1月ほど前から土作りに入るのが好ましいです。しっかりと耕すことで土壌の下部の層へ空気にふれた土が入り、起こされた土は表面で風化されるため、土壌に適度な酸素を含み根が張りやすい土になります。まずはしっかりと土を耕しましょうまた、土を起こす事で土壌の真相に潜む病原菌が日光によって死滅することも期待できます。トラクターなどの重機がなくとも三本鍬や管理機を使ってしっかり耕うんしておく事が大切です。 ② 植え付けの2週間前に堆肥と元肥の散布 ジャガイモ畑に基肥を入れる タネ芋の植え付け2週間前を目安に、堆肥と元肥を施します。ちあきファームでは元肥は玄米アミノ酸酵素液を使って作る「乳酸菌もみ殻ぼかし」を使用しておりまして、ひと月前の耕うんの際に400g/1m2を目安に施肥し、植え付けの2週間前にも同じ量のぼかしを散布して耕します。ご自身の土壌の状態によって元肥は調整するのが好ましいですが、10aあたりの標準的な施肥目安として、窒素8〜9Kg、リン酸18Kg〜20Kg、カリウム13〜16Kgとされております。気になる方はお近くの種苗店に行っておすすめの元肥を紹介してもらうのも良いかと思います。 ③ Phを5.0〜6.0で調整しておく HANNA社のPH計 じゃがいもの栽培に適した土壌酸度の割合はPh5.0〜6.0の間が好ましいとされていてPh7.0を超えるとそうか病のリスクが大きくなると言われています。5.0よりも低い場合や6.0を超える場合は土壌酸度の調整が必要になってきます。植え付けの2週間前に苦土石灰や有機石灰を入れて調整するようにしましょう。石灰の入れすぎはPh値が高くならないように注意をしながら、堆肥と同じタイミングで石灰をいれる方は同時に散布しても良い石灰を選択すると良いでしょう。Ph値に応じた調整目安も記載しておきますph5.0〜6.0の場合は石灰を50g/1m2ph5.0未満の場合は石灰100g/1m2石灰はなるべく使わないようにしたいところですが、数値があまりにも低い場合は、上記を目安に散布して、鍬や管理機などを使ってしっかり耕うんして馴染ませてあげましょう まとめ じゃがいもは土の中で約3ヶ月の間深く育つからこそ、生育する土の状態はとても大切であり、土作りは大切な作業と言えるでしょう適量の肥料が十分に行き渡った、最適なPhパランスの土壌で水はけの良い圃場を目指しましょう。日当たりや病害虫を考慮した栽培エリアの選定もとても大切です。2月下旬から3月下旬まで時間があれば、しっかりと栽培計画を立てて美味しいじゃがいもを収穫してくださいね。 Tweet Share Hatena Pocket feedly Pin it RSS この記事のタイトルとURLをコピーする 黒にんにくはダイエット効果があるのか?痩せる食べ方とコツをご紹介 知っておきたいジャガイモの病気7選|症状や発生原因について 関連記事 知っておきたいジャガイモの病気7選|症状や発生原因について