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液肥の作り方|野菜の肥料にもなる乳酸菌たっぷりの玄米発酵液を自作で作る

野菜や植物に良い有機液肥の作り方

元気な野菜を作るためには追肥などを定期的に行うことも大切です。

家庭菜園で野菜や植物を育てている方の中には、追肥で使用する肥料にこだわっている方もお多いのではないでしょうか?

化学的に作られた肥料を使用すれば、野菜や植物たちは元気に育ちやすいかもしれませんが、食味に苦味が出たり、畑がやせたりとデメリットもあります。

「なるべく自然な肥料を使いたい」「化学肥料には抵抗がある」私自身、そんな気持ちから「液肥」について注目してみることにしました。

今回は、「化学肥料はなるべく使いたくない」「自分で簡単に作りたい」そんな好奇心旺盛なあなたのために

乳酸菌が豊富な玄米を使った自然由来の液肥の作り方をご紹介していきたいと思います。

玄米(げんまい)を利用した液肥の作り方

液肥には用途や目的によって色々とあります。米ぬかから作るものや、魚粉を使用するもの、油かすを使用するものまで様々です。

今回は乳酸菌を使った野菜作りをテーマに「玄米」を使った液肥の作り方をご紹介していきます。

玄米は、稲の実からもみ殻、だけを取り除いた状態の米で、ぬかや胚芽(はいが)はそのまま残ったものを指します。ぬかや胚芽まで取り除いた白米とは見た目も栄養価も違います。

液肥に使う玄米

液肥の作り方 【材料】

乳酸菌の液肥の作り方をご紹介していきましょう。まずは使用する材料とあった方がいい道具などについてまとめておきます。

※以下は私が作った分量になります。

【材料】

玄米 160g

黒糖 60g(水分の量に対して3%)

あら塩20g(水分の量に対して1%)

ぬるま湯2ℓ

上記4点を原料として乳酸菌の玄米発酵液を作っていきます。

液肥に使う材料です

液肥の作り方 【道具】

次に準備しておくと便利な道具についてまとめておきます。

※以下は私が使用した道具になります。

【道具】

ペットボトルや瓶(今回は2ℓの瓶を使用しています)

測り(あれば計量に役立ちます)

ジョウゴ(あれば材料をつめる時に役立ちます)

水温計(お湯の温度を測るのにあると便利です)

貼るホッカイロ(作成時期が冬季の場合役立ちます)

毛布やニットなど(作成時期が冬季の場合役立ちます)

ph計(完成したタイミングを数値で判断できます)

上記7点が私が使用したものになりますが、正直ペットボトルがあれば作れてしまいますので、あったら便利くらいで考えておいていただければ大丈夫です。

毛布やニットなど保温するものは温度が10℃以下での環境ではあった方がいいかと思いますので準備しておいた方が良いかと思います。

玄米発酵液を作る時に使う道具

液肥の作り方

それでは実際に乳酸菌がたっぷりの玄米発酵液を作っていきたいと思います。

まずは仕込みの段階で完成までに4つのステップをクリアして熟成に入っていきます。

①30℃前後のぬるま湯を作る

沸騰させたミネラルウォーターを冷まして30℃前後のぬるま湯を作ります。夏季であれば水でも問題ないと思いますが、冬季は特にぬるま湯を使用した方が発酵が促進されると思います。この時に水温計があると正確に出来るので便利ですが瓶やペットボトルを触った感じでも問題ないと思います。

私は冷ます時間がもったいないので、約1リットル程度のミネラルウォーターを沸騰させ、冷たいミネラルウォーター1リットルを混ぜて時短しました。

液肥の作り方ステップ1です

②全ての材料をぬるま湯に入れます。

冷まして30℃前後くらいにしたお湯の中に、玄米160g黒糖60gあら塩20gを全て入れます。

この際に私が使用した口の大きな瓶であれば問題なくオールインすることが出来ますが、ペットボトルなど口径が狭いものを使用される方はジョウゴなどがあると溢れたりせずに便利だと思います。

クッキングペーパーなどで円錐型に丸めてこぼさないようにすることも可能ですね

液肥の作り方ステップ2

③しっかり蓋をしめたらよく振って撹拌します

全ての原料を入れた瓶やペットボトルの蓋をしっかりしめて上下左右に振って材料をしっかりと撹拌しましょう。

私のように密閉保存タイプをご使用の場合、キャップとは違い多少の隙間がありますので、逆さまにすると水漏れがする場合があるので十分に注意してください。

安全のため今回は菜箸を使って攪拌を行いました。

液肥になる原料を撹拌します

④日当たりのよい場所に置いて保管する

発酵を促進させるために日当たりの良い場所に密閉した瓶を置いて熟成させます。

注意点としては、撹拌した液体は密閉状態で発酵が促進すると液肥になる過程でガスを発生させます。容器の蓋を毎日1回から2回を目安に必ずガス抜きを行うようにしてください。

これで液肥の仕込みは完了です。あとは毎日ガス抜きを行いながら状態をチェックして完成を待ちましょう。

液肥の作り方-4

失敗しない液肥作り

液肥作りを成功させる方法

失敗しない液肥作り①温度管理

ここからは液肥が出来るまでをお伝えしていこうと思います。

完成するまでの管理で大切なことは3つだけあります。

1.温度管理

2.ガス抜き

3.日当たりの良い場所に置く

上記3点を注意して液肥を管理すれば、成功する確率は高いと思います。

液肥が発酵がしやすい温度は25℃前後で、夏季や温かい日が続く場合、およそ3日程度で仕上がります。寒い冬の場合は毛布で包んだりして液肥を温めてあげるのも効果的だと思います。

私は途中から貼るホッカイロをニットに貼って瓶を温めてあげましたが、発酵が促進されて冬でも作ることに成功しましたので、もし冬場に作る方がいましたら毛布やホッカイロなども活用することをお勧めいたします。

失敗しない液肥作り②ガス抜き

失敗しない液肥作りにガス抜きは重要

次に液肥作りで失敗しないために忘れてはいけないこと「ガス抜き」です。

玄米から作る発酵液は先にもお伝えした通り発酵が進む過程でガスを発生させます。瓶やペットボトルの容器内の圧力があまりにも強くなりすぎると、

せっかく作っていた中身が吹き出してしまったり、ひどい時は瓶でも破裂して大きな事故に繋がる危険性もあります。

今回作った玄米発酵液では破裂するほどガスが溜まるという報告はあまり目にしていませんが、

発酵物を作る際はガス抜きは忘れずに!最低1回は行っておきたいところです。

失敗しない液肥作り③日当たりの良い場所で保管する

失敗しない液肥作りには日当たりは大切です

失敗しない液肥作りの3つ目としては、日当たりの良い場所で保管するという点になります。

ただし、一概に日が当たっていれば良いのか?というとそうではなく、保管する環境を25℃前後くらいにすることが大切という考え方です。

今回作成した冬季の場合ですと、寒くて中々発酵してくれないということもあります。瓶を温めたり日中はなるべく日差しの差し込む出窓のような場所で保管してあげるのが理想でしょう。

かりに発酵が上手く行かなかったとしても温かい環境を作ってあげることで発酵は促進され玄米発酵液は作れますので冬季はじっくり作っていきましょう

玄米発酵液の仕上がりの合図

玄米発酵液の完成のタイミング

何度も作っていると分かってくるのですが、最初はどのタイミングが完成なのか?迷う方もいるかもしれません。

絶対ではありませんが仕上がりの合図を私なりあげるとすると以下だと思っています。

蓋を開ける時にプシュッーっと炭酸が抜けるような感覚に、少し酸味のきいた酸っぱい匂いがすれば完成のサイン

もう一つは、phを計測して3.0〜4.0くらいの間で数値が安定してきたら完成になります。

phは0から14.0まで酸性からアルカリ性を表す指標ですが、酸性よりで仕上げるのが玄米発酵液の乳酸菌液肥が完成したお知らせとなります。

乳酸菌豊富な玄米発酵液肥の使いかた

玄米発酵液の使い方をご紹介

出来上がった玄米を醗酵させた液肥は大体1,000倍ほどに希釈して使用しています。

野菜に使用する場合、葉面散布がメインになりますので、灌水のタイミングなどで一緒に与えてあげると良いかと思います。

10リットルに対して10ccが1,000倍希釈ということになりますので一つの基準として目安にしておりますが、こちらの液肥は自然由来のものですし、多少濃くなることで野菜や土壌に悪い影響はないのできっちりやらずとも安心して使うことができます。

玄米から作った液肥は継ぎ足して培養できる

こちらの万能な液肥ですが、実は減ってきたら培養することも可能なそうです。

これに関しては私は経験がないので、今後作成した際に追記させていただきたいのですが、現時点でわかっていることは、

3分の1程度まで消費したところで、加える水に対して3%の黒砂糖と1%のあら塩を足せば発酵させる事ができるようです。

3回目が成功したという情報はありませんでしたが、機会があれば私の方で試してみたいと思っております。

まとめ

今回は、自家製の液肥として使える玄米乳酸菌発酵液の作り方をご紹介させていただきました。

こちらの液肥は野菜だけでなく植物も喜ぶ栄養が満載ということで、今後ちあきファームでも重宝していこうと思っておりますが、現在冬季真っ盛りということで生憎畑の野菜が限られてしまっています。

今後もこちらの液肥については使用した結果や経過など詳しく追記していければと思っておりますのでそちらもお楽しみいただけると嬉しいです。

本日も最後までご覧いただきありがとうございました!

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