想いを込めて作った珠玉の野菜
その誕生のhistory
ファームオーナーの千明哲治が自ら農業を営むことを決意したのが、世界が震撼したコロナ禍2020年。
以来、進化し続け、農業の明るい未来へと前進していく。そんな発展途上中である「ちあきファーム」だが、その道のりは決して平坦ではなく野菜たちと同様、瑞々しくそしてドラマチックなものでした。
history /歴史
2020
コロナ禍をきっかけに
想いが動き出す
株式会社エメトレを創業し、サプリメント事業で成功を納めた千明哲治は、コロナ禍をきっかけに以前からあった「食」への想いが強くなっていき農業に強い関心を抱いていく。
そして同時に日本で起きている農産業の実態に衝撃を受け、自ら立ち上がる事を決意。
新規就農への道を進む事になったのです。
その後土壌学に詳しい神保新一氏をはじめ、様々な農事業に携わる人々と交流を深めながら知恵を学び、将来に向けたビジョンを描いていったのです。
そしてその学びの中で生姜に含まれるジンゲロールやショウガオールの存在を知ります。
それら生姜に含まれる成分は人の身体を温め健康にします。「生姜を栽培したい」こうしてちあきファームは産声をあげたのです。
2021
潮風香る九十九里の大地で初収穫
そして大失敗
「自社農園で有機農産物を作り出す」この強い想いから挑戦を始めた「ちあきファーム」では乳酸菌もみ殻ぼかし微生物農法を使って作物を栽培していく。
そして農法に適した場所として九十九里の広大な大地に目をつけた千明は、生姜づくりに最適な場所を探す旅へと出る。自らの足で歩き地元の農家さんに話しを聞く日々が続き、ようやく出会えたのが九十九里の海にほど近い、陽当たり良好な30アールの耕作放棄地でした。
開墾からまもなく生姜数千株が九十九里の大地へと定植され、順調に発芽し育っていきました。
しかし、その生姜が世に送り出されることはありませんでした。梅雨の長雨や台風の大雨にさらされた生姜の大半が病気にかかり、初めての収穫は本来より数ヶ月も早い引き上げとなったのだ。
この年、千明哲治は多くの経験をしている。生姜の大失敗だけでなく渋谷の隠れ家「LUNOYA」のオーナー宇留野氏や西神田の名店「鮨よしの」の大将に自ら栽培した生姜を認められ小さな成功を感じることが出来たのだ。沢山の想いを抱き、来季の成功を誓ったのです。
2022
「元気な野菜を作りたい」
その想いが新たな農園へとチームを導く
凡庸な野菜か、誰もが認める野菜か。「フードロスが問題視される日本では、スーパーに行けば野菜が普通に安価で手に入る。だからこそ、唯一無二の野菜を作らなければ誰も手に取ってくれない。」そう考えていた千明哲治に迷いはありませんでした。
まるでその意思に引き寄せられるように自然豊かな耕作放棄地と運命的な出会いを果たしたのです。チームは以前の畑を離れ、今季の成功を誓い新天地の開墾が始まりました。背丈の倍以上ある雑草を取り除き、大地に張りめぐる根を手で丁寧に処理していきました。
そして土の為に手作りで作る堆肥を惜しむ事なく大地へと入れ、何度も耕していきます。こうして野菜作りが始まったのです。それぞれの季節に最適な品種を栽培し、種から栽培する事にこだわりました。
ちあきファームのフラグシップである生姜やにんにくをはじめ、上質な野菜を産む大地へと育った農園。ちあきファームが目指す世界に一歩近づいた事を再認識する事ができたのです。